遠くへ行きたい 「大畑の風景日記」
遠くへ行きたい第2164回 青森「下北半島は小説より奇なり」
2013年7月14日放送 日本テレビ夢枕獏
『大畑 夢枕獏は更に北上し津軽海峡を臨む大畑漁港にたどり着いた』というシーンから始まるこのテレビ番組は、風光明媚な景色に心洗われるような感覚を与えてくれます。
大畑漁港には海で大きく育つ淡水魚のドナルドソンニジマスがいるとのことで、夢枕獏は船で沖に出る場面では、爽やかな海風とともに新たな発見を求める冒険心を感じざるを得ません。
淡水で育てたニジマスを海水で育てることによって、一味違った美味しさを楽しむことができるという説明があり、食欲をそそられます。
そして、夢枕獏が海峡サーモンとして出されたニジマスの刺身を堪能する場面では、その鮮やかな色と魚の脂の甘さが画面から伝わってきます。
そんな贅沢な食事を楽しみながら、夢枕獏が原稿の締め切りに追われる様子が描かれ、その創作意欲に敬意を抱かざるを得ません。
夢枕獏は、頭の中にアイデアが詰まっている限りは生き続けると述べており、「倒れるまで仕事 起き上がれなくなるまで遊ぶ」と言っていることからも彼の情熱と信念が伝わってきます。
彼にとって仕事は生命のようなものであり、それに全力を注ぐ姿勢は周りに感銘を与えます。
この番組を見ていると、自然の美しさや食べ物の魅力、そして作家の情熱に触れることができて、心が豊かになります。
また、夢枕獏の話からは、仕事や人生に対しての姿勢を見つめ直すきっかけにもなります。
彼の情熱と覚悟に触れることで、自分の生き方について考えることができるのです。